一戸建ての電気代の平均は?電気代が高くなる原因や電気代を抑える方法を解説|埼玉の家づくりを応援

2026.06.10(更新)

一戸建ての電気代の平均は?電気代が高くなる原因・抑える方法を解説

今回は、昨今値上がりが気になるものの1つである電気代に焦点をあてて解説します。
一戸建ての電気代の平均はどれくらい?
電気代が高くなる原因や、効果的な対策はどんなものがあるの?
こんな疑問をお持ちの方に向けて、疑問を解決する方法をお伝えしていきます。
それでは、まず当コラムの要点からみていきましょう。

・2024年の総務省の家計調査では、2人以上の世帯(平均人数 約2.9人)で月間 約1.2万円 が平均的な電気代です ※月により変動あり

・一次エネルギー消費量から考えると、埼玉県では給湯・暖房にかかるエネルギーが年間で占めるエネルギーの半分ぐらいを占めている

・意外に冷房や照明にかかるエネルギーは少なく、節電を意識するより省エネ性が高い機器を導入することがもっとも効果的

・新築の際に、給湯器を高効率なタイプにすることと、LDKなど使用頻度が高い部屋暖冷房設備を効率の高い機種を選ぶとよく、HEMSを併用することもおすすめ

 

1. 電気代の平均値は1.2万円 / 月

※総務省・家計調査よりイエタッタ埼玉でグラフ化

上図は、総務省が毎年出している家計調査の最新版からイエタッタ埼玉でグラフ化したものです。
2人以上の世帯で抽出したデータとなっており、平均居住人数は約2.9人となっていますが、その平均値は2024年で約 1.2 万円となっています。※n数:1万世帯
2020年からの推移をみると、平均値も上昇傾向になり、2020年頃は1.1万円程度だったところから、月額で約1,000円あがっていることになります。
政府の光熱費補助も含まれていることや、これが4人以上の世帯になることを考えると、もっと高くなっていることも留意しておくことの1つです。

 

※総務省・家計調査よりイエタッタ埼玉でグラフ化

さらに、ガス併用の住宅も混在したデータとなっていますので、光熱・水道全体で考えると平均的な値としては家計全体で約 2.3 万円が平均的な光熱・水道費となっています。
電気やガスは、世界的なエネルギー価格の変動や、季節的な影響を受けやすいため、ガスも含めると電気と同じような変動の傾向になります。
ただし、オール電化とガス併用住宅では、それぞれ契約形態も様々となっていますので、一概に比較が難しいものの、まずは全国的な平均値としては上図のとおりです。

 

2. 電気代に影響が大きい設備は給湯・暖房

出典:一般社団法人 日本サステナブル建築協会「よくわかる住宅の省エネルギー基準」

一戸建てで年間に使われる光熱費の動力源は、電気・ガス・灯油など家によって様々です。
これらのバラバラなものを、元々のエネルギーにさかのぼったものを一次エネルギーと言います。
家全体で使うエネルギーの全体像を、一次エネルギーで統一した形で見ていくと、上図のように給湯で28%・暖房で26%と約半数以上を占めていることになります。
一般的な認識では、冷房や照明などで占める割合が高くなると思われがちですが、埼玉県を含む6地域の戸建てでは、実は給湯・暖房がメインとなっています。
そのため、年間での電気代を抑えようと考えると、給湯・暖房にかかるエネルギーを抑えることで効果的な節電ができるわけです。

 

2-1. 冷房にかかるエネルギーが少ない理由


照明はLED照明なども普及してきており、電気代がそこまでかからない理由も納得しやすいかと思います。
でも冷房は意外!?と思った方も少なくないでしょう。
昨今は夏の暑さも酷暑と呼ぶに相応しいレベルになっているので、上図での2012年と少し様相が違うとは言え、暖房に比べてそんなに差がある?と疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、その理由は明確で「調整する温度差が明らかに夏季の方が小さいから」です。
冬は外気が0℃から、快適に過ごすためには23℃程度まで温めることを考えると、23℃分のエネルギーを必要とします。
一方、夏は35℃の酷暑状態から28℃程度まで冷やすためには、7℃分のエネルギーで済むわけです。
また、夏季は夜になるとある程度は暑さがおさまり、30℃程度まで低下することもあり、調整する温度差が冬に比べて小さいのです。
さらに、現在普及している一般的な冷暖房設備では、ヒートポンプを使うエアコンがもっともエネルギーを効率的に熱に変換できます。
夏はほぼエアコン一択であるのに対し、冬は床暖房・ガスファンヒーター・灯油ストーブ・こたつなど様々な暖房器具がありますが、これらの機器は、一次エネルギー消費量の観点からも、エアコンより熱効率が悪いケースが多く、冬にかかるエネルギーが全体的に上がりがちです。
なお、節電要請が夏に集中する理由は、冷やすためにはエアコン一択であるが故に、電気の使用に集中するためで、冬はガス・灯油へ分散しているため節電要請が出にくいという状況もあります。

 

3. 給湯器とエアコンを高効率なタイプにすると効果的

当コラムをご覧になっている方では、新築を検討している方も多いでしょう。
昨今の新築は高断熱な仕様の家が増えてきており、住宅の断熱性能は一定以上の効果を出せる状況になっています。
それらの高断熱な家と組み合わせる場合も、従来の住宅の場合も同様に、消費量が多いところから対策を施していくことが、年間の電気代を抑えるために効果的です。

 

3-1. エコキュート / エコジョーズ


まず年間を通じて、もっともエネルギーを使っている給湯器は、オール電化であればエコキュート、ガスを併用する場合はエコジョーズを選択しましょう。
エコキュートの年間給湯保温効率という数字を見ると、その省エネ性がわかります。
数値が大きいほど省エネ性が高く、年間給湯保温効率が0.1上がると年間の電気代が約1,000円ほど削減できると言われています。
ガスの場合は、熱回収の効率がよいエコジョーズというタイプの機種があり、リンナイの調査では年間で約1.6万円のガス代の節約ができます。
従来の給湯器に比べて、ガスの容量を約10~15%削減することができ、現在の新築では主流の給湯器となっています。

 

3-2. エアコンはAPFの高い機種を選ぼう

出典:パナソニック・エアコン・カタログ

冷房を考えると、どんな家庭でもエアコンは最低でも1台は必要になってきます。
特にLDKなど、使用頻度が高い部屋は、効率の高い機種を選ぶと効果性が高くおすすめです。
家電量販店などで比較検討する際に、どこを見ればいいのか?それは「APF」という値です。
APFとは、エアコンを使う期間にエアコンが消費するエネルギーに対して、どれだけの暖冷房能力があるか?を表す指標で、数値が高いほど少ない電力で熱を生み出せるわけです。
上図の緑色で「e」と書いたマークがあるエアコンを選ぶとよいでしょう。
おすすめはAPFが 7.0 を超える機種ですが、機種代も高額になってきますので最低でも6.0 以上の機種がおすすめとなります。
なお、能力が大きい機種はAPFが出にくくなるため、6.3kW(20帖用)を超える機種は 6 を切っていても高効率と言え、おおよそ緑色のマークかどうか?で見るとよいでしょう。

 

3-3. HEMSの併用もおすすめ

出典:パナソニック・HEMS・カタログ

同時にHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を使うと、節電意識が生まれやすくなります。
NECの調査では、HEMSを導入することでエネルギーのムダが視覚化されるため、ご家族の省エネ・節電意識が自然と向上した結果、10%~20%程度(電気代換算で年間約11,800円~23,600円)の削減効果があるとされています。※出典:クラウド型HEMS | NEC
電気料金の明細だけを見ていると、どこにどれくらいの電気を使っているか見えないため、対策をどうしたらいいか分かりにくいです。
しかし、HEMSでは電気使用量を30分ごとで、どこでどれぐらいの電気を使ったか?見ることができるため、使用量の大きいところが見やすくなります。 ※分電盤の配線による

 

4. まとめ

今回は、最新の一戸建ての電気代の現状と、電気代を抑えるために効果的なポイントを解説してきました。
イエタッタ埼玉でご紹介している埼玉県内の住宅会社では、高断熱・高省エネ性を備えた住宅を販売している会社が多くあります。
今回のポイントも考慮しながら、設計してくれる会社が多くありますので、新築に引っ越してむしろ電気代が下がるようなことも現実的によくあります。
賃貸住宅などで電気代が高いと悩んでいる方も、この機会にイエタッタ埼玉を活用して、新築を検討してみては如何でしょうか。
気になった方は、下記からお気に入りの住宅会社を探してみて下さい。

 

▼執筆▼ 

家辞書/別所義浩

住宅専門コンサルタント
大手ハウスメーカー/大手住宅設備機器メーカーでの経歴を持つ
保有資格:宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級

 

工務店・ハウスメーカーの一覧はこちらから

施工事例の一覧はこちらから

カテゴリー一覧