埼玉県で太陽光発電は付けるべき?正しい解説で知る太陽光発電の本当の話|埼玉の家づくりを応援
2026.06.10(更新)
2026.06.10(更新)
埼玉県で太陽光発電は付けるべき?正しい解説で知る太陽光発電の本当の話

今回、埼玉県で太陽光発電システムを付けるべきかどうか?悩んでいる方におすすめのコラムになっています。
太陽光発電システムでは、SNSなどを中心に本当かウソかわからない話が多く出回っています。
当コラムでは客観的なデータなどを用いて、太陽光発電システムで抑えておくべきポイントを解説していきます。
それでは、今回のコラムの要点からみていきましょう。
・太陽光発電システムは、住宅ローンの借入額が許せば、確実に設置した方がいい
・光熱費は今後安くなる要素は少なく、高くなる光熱費への最大の対策となる
・将来的なメンテナンス費用を加味しても、設置した方がトクになるケースが多い
・昨今は「売って儲けるために」設置するのではなく、「高い電気を買わずに自給自足するため」に設置する
・太陽光発電システムは、現状の設備機器ではもっとも効率的に電気を創り出せるアイテムで、蓄電池やEV(電気自動車)など今後のことを考えると必須のアイテム

結論からお伝えすると、表題どおり「太陽光発電システムは設置することをおすすめ」します。
理由はシンプルで、設置せずに電力会社から電気を買うより安く済むから、です。
その内容にすすむ前に、太陽光発電システムの基本的なポイントから見ていきましょう。
(太陽光発電システムの基礎を知っている方は、第2章へ飛んでください)
家は建てたら終わりではなく、住み続けるためには光熱費を払い続けることになります。
住宅ローンは払い終われば完了ですが、光熱費はそのようなわけにはいきません。
特に昨今、電気・ガスは値上がりを続けており、コロナ禍以前のような状況に戻ることは、世界的なインフレ・経済状況からも考えにくいです。
そのような状況の中、太陽光発電システムは電気を自ら創り出すシステムとして活躍してくれます。
日中、太陽光が当たれば発電を開始し電気を作ります。
発電した電気は、まず自分の家で使っている電気に充てられます。
冷蔵庫や照明など、リアルタイムで使っている電気に使われ、このとき電力会社から電気を買わずに「電気の自給自足」をしている状態です。
さらに創った電気の量より、使っている電気の量の方が多いときは、電力会社に電気を戻して売ります。
これを「売電」という言い方をしますが、創った電気はムダになるわけではなくお金として戻ってきます。(実態としては使った電気と相殺されることが多い)
さらに、この発電効果は経年で効率が落ちていきますが、パワーコンディショナーなどを適切にメンテナンスすれば、屋根の上のパネルは発電を続けることができます。
まずは、このような仕組みであることを知っておきましょう。

つづいて、多くの方が気になるメンテナンス費用についての解説です。
結論から申し上げると、10~15年程度でパワーコンディショナーと呼ばれる機器のメンテナンスが必要ですが、それ以外は基本的にメンテナンスは不要です。
その際の費用は、丸々交換して約30万円程度(1台の場合)、部品交換であれば数万円~10万円以下で済みます。
太陽光発電システムによる年間発電量(一般的な設置量:5.06kW)は、埼玉近郊であれば約7,000kWhの発電量があります。※データ参考:シャープ株式会社・カタログ
2025年時点では、約30円程度と言われてる電気の単価ですが、単純計算では1年間で21万円分の効果があり、1~2年程度の発電量でメンテナンス費用はペイできます。
※売電単価等によって左右されるため、あくまで参考程度にお考え下さい
そのため、メンテナンス費用はかかりますが、そこまで気にするような内容ではない、というところも抑えておきましょう。
太陽光発電システムは、ひと昔前は「設置すれば儲かるモノ」という位置付けで、普及が急激にすすみました。
大量の太陽光発電システムを設置して、住宅ローンを圧縮するようなプランまで存在したほど、まさに設置すれば儲かったのです。
しかし、今は事情が大きく変化しました。
変化したポイントは2つ、1つが東京電力に限らず電気の単価が上がったこと、そしてもう1つが売電単価が下がったことです。
それぞれのポイントをみていきましょう。

昨今、太陽光発電システムの設置目的は「売って儲けるために」設置するのではなく、「高い電気を買わずに自給自足するため」に設置されています。
みなさんの電気代も、毎月ビックリするような請求がきていませんか?
この電気代を抑えるために、節電などをがんばっている方も少なくありませんが、太陽光発電システムを設置する方が我慢をせずに家計を助けることができるでしょう。
太陽光発電システムの仕組みのところでも解説したように、発電した電気を自ら使う仕組みになっており、発電した電気を使っているとき、その分は電力会社から電気を買う量を減らしています。
そのため、電力会社から請求される額が結果的に少なくなります。
もっとも、これだけ自家消費したという明細は出てこないので、太陽光発電システムの効果は少し分かりにくいのですが、昼間の高い電気を買わずに済んでいる恩恵は確実にあります。
特に、日中在宅で仕事をされている家庭、家族が昼間にいることが多い家庭、ペットを飼っている家庭などは太陽光発電システムとの相性がいいです。

一般的な統計では、発電した電気の自家消費率、すなわち発電した電気をどれだけ自分で使ったか?は、約3割と言われています。
残りの7割は売ってしまうわけですが、この電気は電力会社が買い取ってくれます。
2024年度に新規で設置される方の買取価格は、16円/kWhとなっており、これも光熱費の足しになります。
先ほどの埼玉県近郊での平均的な年間発電量(一般的な設置量:5.06kW)の約7割である4,900kWh(約7,000kWh×70%)を売電した場合、78,400円 / 年 が収入となります。
請求される電気代から相殺されることが多いですが、相殺しきれない場合は、東京電力から電気代が振り込まれます。
ただし、この16円は新規設置から10年間のみになっており、11年目以降は別契約になり、現在のおおよその相場では半額程度の8円前後での買取が一般的です。
それでも年間3~4万円程度、光熱費の足しができると嬉しいですよね。

今の一般的な生活の場合、余った電気は電力会社に戻すだけ、という方が多いです。
しかし、エネルギー事情は日々大きく変化しており、特に蓄電池やEV(電気自動車)の分野は急激に普及しつつあります。
発電で余った電気を電力会社に戻すのではなく、どこかに溜めて色々なモノに活用しよう、という動きが日本だけでなく世界中で進んでいます。
すなわち、昼間に発電した電気を夜間に使ったり、ガソリン代に変わる車の走行エネルギーに使ったりする応用的な使い方をすればさらにオトク、ということです。
太陽光発電システムの唯一のデメリットは、晴れている昼間しか電気を創り出せない点です(曇りでも可)
このデメリットを補うために、住宅用蓄電池があります。
上図のように発電した電気を蓄電池にためて、夜間に放電することで、さらに電力会社から買う電気の量を減らすことができます。
昨今は蓄電池があることで補助金の対象になったりする場合もあり、お住まいの埼玉県内のエリアの制度や、国の補助金などを活用するとオトクに設置することができます。

もう1つの使い方としては、発電した電気をそのまま電気自動車に充電することで、自家消費率を高めることができます。
5kWの太陽光発電システムが設置されている場合、1日で約15kWh程度の発電が見込めます。(天候状況により異なるもの平均値として)
宅内で自家消費を3割したとしても、約10kWhの電気を自動車に送ることが可能です。
仮に10kWhという電気量であれば、単純には約70km分の走行エネルギーとなります。※日産リーフの場合/出典:平均電費を教えてください。 日産リーフQ&A
ガソリン車で70km走行しようと思うと、リッター10kmの車でレギュラーガソリン170円とすれば1,190円分のガソリンと同等の価値があることになります。
通勤などで使わない車を電気自動車にすれば、週末のおでかけの走行エネルギーぐらいは十分ためることができます。
また、車種によってはV2Hなど様々な使い方もできるため、災害対策としてEVとセットで太陽光発電システムを考えてみてもよいでしょう。

今回は、埼玉県で太陽光発電システムを設置した方がいいかどうか?を解説してきました。
埼玉県は、全国的にも快晴日数が多く発電量も多く見込まれる地域のため、都市圏で屋根の面積が小さい場合や日射条件がよくないケースを除き、太陽光発電システムは搭載することがおすすめです。
電気を効率的に創り出せるシステムであること、そして今後その使用用途は多岐にわたること、後から設置しようと思うと割高になってしまうこと等を考慮すると、特に新築時の設置がよいでしょう。
イエタッタ埼玉で紹介しているハウスメーカー・工務店でも太陽光発電システムの話を聞いたり、太陽光発電システムを考えた設計・見積も承っております。
ぜひ気になったハウスメーカー・工務店でプランをお願いする際には、太陽光発電システムも考えたプランで検討してみましょう。
▼執筆▼
住宅専門コンサルタント
大手ハウスメーカー/大手住宅設備機器メーカーでの経歴を持つ
保有資格:宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級