家づくり前に必ず確認!戸建住宅の主なランニングコストと考え方|埼玉の家づくりを応援

2026.06.10(更新)

家づくり前に必ず確認!戸建住宅の主なランニングコストと考え方


新築を考える際、だれしも気になるのは「お値段」ですよね。
しかし、家づくりでとても大事なポイントとして、建物の見積金額の安い・高いだけで決めてはいけない理由をお伝えしていきます。
実際、安いと思って買った家が、結果的に高い買い物になっている、という例は山ほどあり、これから家づくりをする方には知っておいてほしいポイントです。
それでは、早速今回のコラムの要点から見ていきましょう。

・建物の金額=住宅ローンで支払う金額以外に、光熱費・固定資産税・火災保険(地震保険)・メンテナンス費用などの様々な金額がかかってくる

・特に光熱費やメンテナンス費用は、建築時のプラン・設計が左右するため、お金がかかりにくい設計になっているかどうか?は、考えておくべきポイントの1つ

・光熱費を抑えるために、高断熱・高気密などを追求したくなるものの、イニシャルコストで得られる効果とのバランスも考えた上で決める方が賢明

・ランニングコストは、生涯コストとして長い目でみたときのコスト、家族計画での出費などと重ねて考えておくべき

 

1. 家づくりでは住宅ローン以外のお金も考えよう

家づくりをすすめて、複数の会社から相見積もりをとっていくと、A工務店では3,000万円、B建築では2,800万円、といったように見積金額に差が出てきます。
同じような間取り・設備機器であれば、単純に安いB建築の2,800万円にしたくなるものです。
しかし、このように見積金額だけで選ぶのは「少し待ちましょう」。
家は建てるだけでなく、住み始めてから色々なお金がかかってくることと、そのかかってくる費用は設計で抑えられるものであることを知っておきましょう。

 

1-1. 設計で抑えることができる4つの費用

住み始めてから掛かってくる費用には、大きく4つあります。
その4つとは、光熱費・固定資産税・火災保険・メンテナンス費用の4つです。

項目 左右するモノ
光熱費 断熱性・空調換気機器の性能
気密性・窓やひさしの設計 など
固定資産税 家の大きさ・構造・仕様 など
火災保険(地震保険) 保険料・構造・特約の有無 など
メンテナンス費用 使っている素材の耐久性
家自体の耐久性・仕様 など

この4つは、定期的に支払うべきモノとして認識して、毎月の住宅ローンに加算しながらライフプランと共に考えていきましょう。
また、知っておいてほしいポイントは、これらの4つの要素は家の設計時にある程度予測でき、掛かるモノとして計算していくことが賢明です。
これらの4つの要素を、1個ずつ解説していきます。

 

2. 住んでから出費を左右する4つの要素

家づくりは「安い家を買ったつもりが結果的に高い買い物になっていた」という現象が起きやすいといわれます。
実際よくあることなのですが、後々比較検討できないため、高い買い物になっていることすら気づいていない人がほとんどです。
身近な例で解説すると、ハイブリッドカーとガソリン車の関係に似ています。
車両代が高いハイブリッドカーでもガソリンの消費を抑えられることから、ハイブリッドカーを選ぶ方も増えているように、家づくりで注意すべき4つの要素を抑えていきましょう。

 

2-1. 光熱費を抑えるには断熱と設備機器との掛け算

光熱費は生き続ける限り、毎月支払わなければならない出費です。
しかし、家の断熱性能・気密性能などを一定以上にしておくことで、この光熱費(特に冷暖房費)を抑えることができます。
家の保温性を示す断熱の基準は、地域の気候に応じて決まっており、北海道などの寒い地域は1地域、温暖な沖縄は8地域として8つの地域に分類されます。
その中で埼玉県は、以下のような区分に分かれています。

寒冷地寄り


温暖地寄り
4地域 旧大滝村
5地域 秩父市・飯能市・日高市
6地域 さいたま市・浦和市などの主要地域

このように、地域の気候に応じて断熱の基準が決められていますが、断熱性能を上げることで、保温性がよくなり冷暖房費を抑制することにつながります。
そして効率が良い空調機器や給湯器を組み合わせることで、さらなる光熱費全体の抑制につながります。
※効率がよい空調機器:例)各社の高性能タイプのエアコン など
※効率がよい給湯器:例)エコキュート・エコジョーズ など
これらの組み合わせが決まれば、設計時点で光熱費をある程度試算することもできます。
最終的にどこの会社にしようか迷った際には、住宅ローンの毎月の金額と光熱費を合算して考えるとよいでしょう。

 

2-2. 固定資産税を抑えるなら木造 × 長期優良住宅

賃貸の時には存在しなかった「固定資産税」、これもご自身で所有する建物には毎年かかってくる税金として考えておくべき費用です。
固定資産税は、その名のとおり土地・建物など動かせない資産に対して掛かってくる税金です。
固定資産税は「買った額」ではなく「評価額」というものが基準額となって、支払うべき金額が決まってきます。
価値の高いエリアに土地を買えば高く、価値の高い建物を建てれば高くなります。
面積に応じて大きくなる傾向にありますが、固定資産税を少しでも抑えたい場合、鉄骨造・RC造より木造の方がおすすめです。
実際の耐久年数と相関しているわけではありませんが、木造の方が「評価額」の下落率が高いため、トータルで支払う固定資産税が安くなる可能性が高いです。
また、長期優良住宅に認定されると、新築時からの固定資産税の半額期間が3年間から5年間に延長されるため、固定資産税以外のメリットでも魅力を感じる場合は長期優良住宅にすると固定資産税を抑えることができます。

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2-3. 火災保険は構造で保険料が変わる

画像引用:一般社団法人)日本損害保険協会

火災保険は、上記の表のように建物の工法に応じて支払う保険料が変わってきます。
火災のリスクが少ない建物ほど、火災保険の保険料が安くなっているわけです。
戸建では、RC造と呼ばれる構造がもっとも保険料が安くなりますが、木造住宅でも「省令準耐火構造」と呼ばれる基準に適合することで火災保険が割安になります。
もっとも、一般的には保険料の差額より、構造による建築費用の差額の方が大きいため、火災保険の保険料で建築費用の差額を逆転することは難しいですが、工法の違いで保険料が変わってくることを知っておきましょう。
なお、火災保険は2022年10月以降、最長5年の契約になっており最低でも5年ごとにかかる費用として考えておくとよいでしょう。

 

2-4. メンテナンス費用は長い目で計算しよう

「初期費用は抑えられても、結果的に高くついた」でよくある事例は、このメンテナンス費用です。
どんな家でも、必ず定期的にメンテナンスしないといけません。
外壁や屋根の塗り替えも、10年ごとなのか、20年ごとでいいのか?でも将来的にかかるコストが変わってきます。
建築時は多少高くても耐久性の高い素材などを選ぶことで、このようなメンテナンススパンを伸ばすことができます。
特に外まわりと呼ばれる、外壁・屋根は差が出やすいポイントで、仮に100万円の差があっても1回のメンテナンス費用分で帳消しになります。
さらに注意しておきたいポイントは、そのメンテナンス費用がかかるタイミングは、教育費用がかかってくるタイミングと重なりやすいことです。
多くの方がお子さんが幼稚園~小学校の頃に新築されますが、家の大きなメンテナンスのタイミングは10年~15年頃となっており、ちょうどお子さんが大学生になる頃です。
家は適切なタイミングでメンテナンスをしないと、急激な劣化を引き起こすリスクもあることから、どちらも大切な出費として痛手になってしまいます。
このような家族のスケジュールも含めて、長い目で家にかかる費用を考えていきましょう。

 

3. さらに知っておくとよいポイント

今回は、専門的な視点でさらに知っておくとよいポイントを紹介します。

 

3-1. 光熱費抑制は断熱より設備機器の影響の方が大きい

画像引用:YKKAP

一般的に光熱費を抑えようと思うと、高断熱・高気密を追求したくなるものです。
しかし、実は光熱費を直接的に抑えようと思うと、給湯器などの設備機器で高効率なものを採用した方が、光熱費の抑制につながりやすいです。
また、断熱性能を上げるためには建築費用、イニシャルコストがかかります。
断熱性能で得られる光熱費抑制効果とのバランスも考えた上で、断熱性能を決める方が賢明と言えます。
目的と効果をしっかり見極めることで、コストパフォーマンスの高い家づくりをすることができます。
このような視点を持った工務店を選ぶことが、本当に安い家づくりをする第一歩ではないでしょうか。

 

4. まとめ

今回のコラムでは見積金額以外にかかるコストの考え方を解説してきました。
家づくりは住宅ローンに加えて、生涯コストとして長いスパンでみたときの費用を、家族計画での出費などと重ねて考えておくことがおすすめです。
なかなか、ご自身だけではこの長い目でいくらかかるか?がわかりにくい部分も多いです。
ぜひイエタッタ埼玉を活用して、このような本当に安い家づくりができる工務店・ハウスメーカーを探してみてはいかがでしょうか?

 

▼執筆▼ 

家辞書/別所義浩

住宅専門コンサルタント
大手ハウスメーカー/大手住宅設備機器メーカーでの経歴を持つ
保有資格:宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級

 

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