首都圏で相次ぐ空き巣被害、戸建住宅の防犯対策はどうする?|埼玉の家づくりを応援
2026.06.10(更新)
2026.06.10(更新)
首都圏で相次ぐ空き巣被害、戸建住宅の防犯対策はどうする?

2024年の秋、都心から少し離れた郊外の戸建住宅を中心に、空き巣などの侵入窃盗犯罪被害が連続して発生しました。
共通するのは、手口が強引かつ凶悪化していること。
被害にあわないようにするためには、日頃から防犯意識を高めておくのと同時に、住まいの防犯対策を強化することが重要です。
これから新しい住宅を建てようと考えている人は、ぜひ住まいの防犯対策にも考慮した、安全で安心な住宅プランの検討をおすすめします。

画像引用:警察庁 令和5年の犯罪情勢
まずは、住宅を狙った空き巣等侵入犯罪の最新状況について確認しておきましょう。
警察庁が2023年10月に実施した「治安に関するアンケート調査」では、日本の治安について「よい、安全で安心して暮らせると思う」と回答した割合は64.7%でした。
半数超の人は、日本の治安はよいほうだと感じているようです。
しかし、「ここ10年で日本の治安はよくなったと思うか」との質問には、71.9%の人が「悪くなったと思う」と回答しています。
だれもがいつどこで犯罪にあってもおかしくないという漠然とした不安によって、体感治安は悪化しています。

画像引用:警察庁 令和5年の刑法犯に関する統計資料
次に、住宅に関する犯罪についてです。警察庁がまとめた2023年の刑法犯に関する統計資料によると、住宅で発生した侵入窃盗の件数は18,379件でした。
ここ数年は減少傾向でしたが、2022年から1,800件ほど増えています。
また、住宅で発生した侵入窃盗件数のうち、約7割の13,490件が戸建住宅での被害となっています。
侵入窃盗の手口は、住人が留守中を狙う「空き巣」が11,788件で最も多く、住人が寝ているすきに侵入する「忍込み」や住人が在宅中に侵入する「居空き」が5,500件ほどありました。
このほか、侵入した手口や侵入場所などの件数も集計していますので、詳しくは統計資料をご確認ください。
侵入犯は、「狙いやすい家」を探し歩いているといわれています。
窓や玄関のカギがかかっていない家や、人の目が届きにくい家、だれかに見つかったときに逃げやすい家など、狙われやすい家には共通の特徴があるというのです。
集合住宅と比べて狙われやすい戸建住宅。
侵入窃盗を防ぐためには、どのような対策をすればよいのでしょうか。

旭化成ホームズの研究機関は2021年、過去15年間の侵入被害についての調査結果をまとめました。
調査結果によると、「侵入場所は道路からみて建物の奥に集中」「防犯ガラスの普及でガラス割りの被害が減った一方、こじ開けの比率が増大」「シャッターを閉めていない窓からの侵入が多い」などの傾向がわかったとしています。
これらの結果を踏まえて、「入居者側の防犯意識啓発が重要」としています。

侵入窃盗犯は、侵入しにくい家を嫌います。
侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどがあきらめるとされています。
つまり、「侵入に時間をかけさせる」ことが、侵入窃盗を水際で防ぐポイントとなります。
警察庁や国土交通省、経済産業省、民間団体などが集まり、「侵入までに5分以上の時間がかかる」建材やパーツには「CPマーク」がついています。
2024年9月現在、約3500点の建材がCPマーク付きとなっています。建材を選ぶ際などは、CPマークの有無を確認してみてください。
他には以下の点が狙われやすいポイントとされます。
チェックし、該当するような箇所はぜひ対策をしましょう。
■背の高い庭木や塀、ベランダの腰壁など、周囲の目を遮るものがある。
■近所の人や通行人などから見えない死角となる場所が多い。
■高い窓や2階に届きそうな、庭木・屋根付きガレージ・物置・エアコンの室外機など、侵入する際の足場になりそうなものがある。
■玄関ドアや窓が「ワンドア・ツーロック」になっていない。
住まいの防犯対策は侵入窃盗を防ぐのに有効な手段ですが、複数棟の住宅が集まった「地域(分譲地)」ぐるみで防犯対策に取り組むと、より安心、安全な暮らしが実現できます。
計画的に道路を通したり、街灯を設置したり、庭や住宅を配置できるため、侵入窃盗犯が好む死角が少なくなります。
また、分譲地の入口を数カ所に限定したり、ゲートを設けたり、道路の色を変えたり(インターロッキングやイメージハンプ)することで部外者の侵入を防ぎます。
最近では防犯カメラ付きの街灯を設置するなど、ハイテク技術を使ってセキュリティを高めているケースもありますので、住宅会社や不動産会社が開発する分譲地なども検討してみるとよいでしょう。
住まいや地域の防犯対策も重要ですが、まずは一人ひとりの防犯意識を高めることが大切です。
「外出時は必ず玄関ドアと窓を施錠する」、「周辺に不審者がいないか確認する」、「敷地内で死角になりそうな場所は特に注意する」など、普段から常に心掛けましょう。
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