住宅の気密性能を示す「C値」ってなに?<家づくり専門用語解説>|埼玉の家づくりを応援
2026.06.10(更新)
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住宅の気密性能を示す「C値」ってなに?<家づくり専門用語解説>
雑誌やインターネットなどで家づくりに関する情報を集めている人なら、一度は「C値」という単語を見かけたことがあるのではないでしょうか。
C値とは、住宅の気密性能を示す数値で、C値が小さいほど高気密な住宅、言い換えると「すきま風が入りにくい住宅」といえます。
こう聞くと、C値は断熱性能と同じくらい住宅の住み心地に大きな影響がありそうですが、住宅会社によっては、C値について断熱性能ほどアピールしていないようにもみえます。なぜでしょうか。
そこで今回は、C値について少し詳しく解説します。

C値(「シーチ」と読みます)とは、隙間相当面積のことで、家の延床面積(単位は㎡)に対する隙間面積(単位は㎠)の数値となります。
例えば、延床面積が100㎡の住宅に、合計100㎠の隙間があったとすると、この住宅のC値は1.0(単位は㎠/㎡)となります。
この値が小さいほど、気密性が高い住宅となります。
実際は、専用の機械を使って気密測定を行うことで、住宅のC値を確認しています。
延床面積が100㎡の住宅の気密測定をしたところ「C値は1.0」となったら、「この住宅には100㎠の隙間がある」という評価になります。
100㎠=10㎝×10㎝の正方形とイメージすると、隙間はかなり小さそうだということがわかるでしょう。

ここでいう「隙間」とは、設計で意図していない想定外の隙間のことです。
住宅は、2時間で1回室内の空気が入れ替わるように、建築基準法で換気システムの設置が義務づけられています。
この換気は、湿気やカビ対策のほか、シックハウス症候群を防ぐために有害物質が室内にこもらないように、健康対策としての役割もある重要なものです。
そのため、新鮮な空気を取り込む給気口や、汚れた空気を外に出す排気口は、C値で考えなければならない「隙間」の対象外となります。
そして、気密と換気にはとても密接な関係があります。
住宅の換気は、どこからどのくらい空気を取り込んで、どこから排気するのか、室内の空気の流れがしっかり計画されています。
換気の方法にもよりますが、リビングなどの居室から新鮮な空気を取り込み、トイレやキッチンから排気するケースが一般的です。
ところが、気密性が低い・隙間だらけの住宅は、その隙間から空気が出入りしてしまうので、2時間で1回という計画的な換気ができなくなる可能性があります。
給気口にはゴミやホコリなどを取り除くフィルターが付いているのでキレイですが、隙間から入る空気は、PM2.5などが含まれた汚れた空気かもしれません。
また、トイレやキッチンなどの臭いを含む空気が、住宅の隙間から外に出ようとして室内を巡ってしまうかもしれません。
このように、気密性の確保は計画的な換気を行う為にも重要なのです。

ところで、C値はどのくらいの数値ならよいのでしょうか。
C値の目安は、北海道や東北地方では2、関東地方を含むその他の地域では5が目安とされていました。
なぜ過去形なのかというと、現在の国が求める住宅の基準では、C値の基準が定められていないのです。
1999年の省エネルギー基準で登場したC値は、わずか14年後の2013年の基準改正で削除されました。
当時の資料を見返すと、理由は以下の通りです。
「これまで、漏気による熱損失量の削減、壁体内結露の防止の観点から、住宅の気密化について、相当隙間面積を規定していたが、施工技術・施工精度の向上、使用される建材・工法の変化(面材の多用等)により住宅構造形式にかかわらず一定程度の気密性が確保される状況にあること、また、住宅性能表示制度における特別評価方法認定の蓄積により、多様な方法による気密性の確保が可能であることが明らかになってきたことなどから、気密住宅に係る定量的基準については除外する」
難しいので要約すると、「施工職人の技術や建材の性能が高まり、一定程度の気密性が確保できたから」とのこと。
つまり、ほとんどの住宅は、国が求める気密性能をクリアできているから、わざわざ要件にする必要がなくなった、ということです。
そのため、最近は住宅会社によってC値の扱いに差が出ているのです。

しかし、国が定める基準からはずれたとしても、C値は住み心地や健康、省エネなどの観点から、家づくりで重要な数値のひとつであることには変わりありません。
断熱性能が最高水準の住宅でも、すき間があるとそこから室内の熱が逃げていってしまいます。
一方、C値を確認するには、専門の調査機関に気密測定を依頼しなければなりません。
気密測定を標準対応としている住宅会社以外は、建築費や施工費とは別に調査・測定費用がかかり、そもそも住宅会社が気密測定に対応しているかどうかの事前の確認も必要です。
C値は、住宅を構成する建材や構造・工法のほかに、施工職人の技術、施工精度の高さに左右されます。
そのため、住宅が完成する前に「当社のC値は〇〇です」などと、断言しにくい数値でもあります。
逆にいえば、施工事例などでC値を公表している会社は高気密高断熱に対して自信ありの会社である、と見ることができるのではないでしょうか。
イエタッタ埼玉では施工事例にC値やUA値を記載している会社も多く紹介しています。
これから住宅づくりを本格化する前に、自分たちはどのような住まいで暮らしたいのか、どのくらいの予算が必要になりそうか、C値の話題をきっかけにじっくり考えてみるのもよいでしょう。
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