2025年第1四半期の地価LOOKレポート、住宅地は12期連続で上昇中|埼玉での家づくりを応援

2026.06.10(更新)

2025年第1四半期の地価LOOKレポート、住宅地は12期連続で上昇中


国土交通省は主要都市の高度利用地などにおける地価動向(地価LOOKレポート)を公表しました。
地価は5期連続で上昇しており、住宅地は12期連続で上昇しています。
調査によると、今後も上昇傾向が続きそうとのこと。
今回は、地価LOOKレポートから最新の地価動向について紹介します。

―INDEX―

地価LOOKレポートとは

全国の地価動向・住宅地の地価動向

埼玉県の地価動向

まとめ

 

地価LOOKレポートとは

地価LOOKレポートとは、地価の変化が出やすい主要都市の中心市街地などの地区について、3ヵ月毎に地価を調査・把握することで今後の値動きの検討材料にするための資料です。
不動産の取引に詳しい専門家(不動産鑑定士)が調査対象地区の不動産市場の動向に関する情報を収集し、共通のルールにしたがって評価し、その結果を国土交通省が集約しています。
調査結果は、各地区の地価動向を上昇(①0~3%②3~6%③6%以上)、横ばい(④0%)、下落(⑤0~3%⑥3~6%⑦6~9%⑧9~12%⑨12%以上)の9区分の変動率で評価します。

 

画像出典:概要資料(令和7年第1四半期地価LOOKレポート)

対象地区は三大都市圏と地方中心都市などで、特に地価動向を把握する必要性の高い地区として計80地区を選定しています。
調査地区の内訳は、東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)は35地区、大阪圏(京都府、大阪府、兵庫県)は19地区、名古屋圏(愛知県)は8地区、地方圏は18地区。
用途別の内訳は、住宅系地区が22地区、商業系地区が58地区となっています。
調査は、毎年1月1日、4月1日、7月1日、10月1日の計4回行います。

国土交通省のホームページに掲載されている地価LOOKレポートでは、すべての調査地区が公開されています。
例えば埼玉県内の調査地区は、①新都心(さいたま市中央区・住宅系)②大宮駅西口(さいたま市大宮区・商業系)③浦和駅周辺(さいたま市浦和区・商業系)④所沢駅西口(所沢市・商業系)の4地区が選定されています。

 

画像出典:主要都市の高度利用地地価動向報告(令和7年第1四半期地価LOOKレポート)

地価に関する似たような調査に「地価公示」があります。
地価公示は調査地点が全国26,000地点もあり、地価LOOKの300倍超の地点を調査していますが、地価LOOKの調査地区は、各地域で最も地価が動きやすい一等地に絞っているのが特徴です。

調査頻度は地価公示が年1回に対して地価LOOKは年4回で、地価LOOKは、地価公示のような具体的な価格ではなく、前回調査時点(3ヵ月前)と比べて、地価が上昇しているのか、下落しているのか、または横ばいなのかを示しています。
つまり、地価LOOKは、地価の先行き、トレンドを掴みやすいレポートといえるのです。
今回は、2025年1月1日から4月1日までの調査内容を紹介します。

 

全国の地価動向・住宅地の地価動向

画像出典:概要資料(令和7年第1四半期地価LOOKレポート)

2025年第1四半期の主要都市の地価動向は、調査地点の全80地区の地価が上昇しました。
地価が上昇した要因について、国土交通省は「利便性や住環境の優れた地区におけるマンション需要が堅調だったことに加えて、店舗・ホテル需要も堅調に推移」したためとしています。
全80地区の地価が上昇したのは5期連続、さらに住宅地の地価上昇は12期連続となりました。

全9種類の変動率の区分では、「3~6%の上昇」が5地区、「0~3%の上昇」が75地区となりました。
全地区で上昇が続いており、一部地域では上昇傾向を強めた地区もみられたとしていますが、全体的に上昇幅は「小幅」と言えそうです。

ちなみに、「3~6%の地価上昇」となった5地区は、「銀座中央」(中央区)、「歌舞伎町」(新宿区)、「みなとみらい」(横浜市)、「京都駅周辺」(京都市)、「大濠」(福岡市)です。
 

埼玉県の地価動向

埼玉県内は、さいたま市中央区の「新都心」、大宮区の「大宮駅西口」、浦和区の「浦和駅周辺」、所沢市の「所沢駅西口」が調査地点となっています。
いずれの地区も「0~3%の上昇」となりました。

 

さいたま市新都心(住宅)

北与野駅とさいたま新都心駅の徒歩圏で、東京都心へのアクセスの良さや生活利便性の高さから人気の住宅地となっています。
さいたま市役所本庁舎の移転が計画されるなど、都市機能の更なる集積も見込まれます。
新築マンションの分譲価格や中古マンションの取引価格は前期に続いて上昇傾向が続いており、地価も「やや上昇」で推移しています。
金利の動向に注視する必要はあるものの、新都心の市況は堅調さを維持しており、専門家は「将来の地価動向もやや上昇が続く」と予想しています。

 

大宮駅西口(商業)


県内有数の大型オフィスビルが集積する地域でオフィス賃貸需要が堅調としています。
再開発事業が進んでいるが、オフィスの供給は限定的のため、堅調な需要に対して当面は低い空室率が続くと予想しています。
24年に住宅と商業施設が一体となった複合施設が竣工しているため、店舗賃料の上昇も見込まれ、今後も地価はやや上昇するとみています。

浦和駅周辺(商業)


浦和駅周辺の再開発事業により、商業集積度の高まりに伴う繁華性の向上や、再開発エリアに隣接するホテル跡地とさいたま市役所本庁舎移転後の跡地活用への期待などから、地域経済の発展を予想。
将来の地価動向は今期と同様、「やや上昇」と予想しています。

 

所沢駅西口(商業)


24年9月に約140テナントと映画館を備えた複合商業施設「エミテラス所沢」がオープンし、所沢駅周辺の繁華性が向上しました。
不動産鑑定士は、商業施設稼働による影響を注視する必要があるものの、今期の市況が当面継続するとみており、地価動向は「やや上昇」が継続するとしています。

埼玉県内の4地点の今後の地価動向はいずれも「やや上昇」が見込まれます。

 

まとめ

理想の住まいづくりを始めるためには、「土地」が不可欠。
まずは、希望のエリアや予算、通勤や通学、買い物などの生活環境などの優先順位を決めておくと、スムーズな土地探しができるでしょう。
良い土地ほど、すぐに売れてしまうもの。
土地の情報は工務店やハウスメーカーも持っていますので、「土地探しをしてみよう」と思ったら声をかけてみるのもよいでしょう。

 

執筆: 住宅産業新聞社

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