頻発化・激甚化する自然災害に備えよう、「レジリエンス住宅で在宅避難」が新たな避難の選択肢に|埼玉の家づくりを応援

2026.06.10(更新)

頻発化・激甚化する自然災害に備えよう、「レジリエンス住宅で在宅避難」が新たな避難の選択肢に

公開日: 最終更新日:


ハウスメーカーが提案する最新の住宅では、「災害時に最大〇日の『在宅避難』が可能です」と、アピールするケースが増えています。
また、「当社の住宅は『レジリエンス性』の高さがポイントです」と売り込む営業マンもいるでしょう。
気候変動の影響で、今年の夏は記録的な猛暑となったほか、局地的な豪雨や竜巻などの従来にはなかった自然災害が発生しました。
2024年8月には、「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発表され、日本全国で防災意識が高まりました。
最新の調査報告書では、今後30年以内にマグニチュード8から9の南海トラフ巨大地震が発生する確率値は最も高い「Ⅲランク」、「60~90%程度以上」などとしています。
災害発生時に、自分や家族の命を守る最も身近なものが「住宅」です。
今回は、在宅避難やレジリエンスなどの暮らしの防災対策に関する意識調査を紹介します。

―INDEX―
「在宅避難」や「レジリエンス」って言葉を知ってる?
在宅避難、世間の認知度はまだ3割

 

「在宅避難」や「レジリエンス」って言葉を知ってる?

「在宅避難」という言葉を聞いたことはありますか?
地震や浸水などの自然災害発生時に、近所の避難所に行かずに自宅に留まり、電気やガス、水道、通信などの復旧を待つことです。
避難所に行けば、生活物資の支援を得やすい、近隣住民の安否確認がしやすいなどのメリットがありますが、混雑によるプライバシーの確保や集団生活によるストレス、感染症のリスクなどの不安もあります。
ペットを飼っている場合は、一緒に避難所で過ごせない場合も考えられます。

そこで、国や自治体は、「自宅に倒壊や津波、土砂災害などの危険がなく、最低3日分の生活が続けられる食料や日用品などが確保できている」場合は、在宅避難も選択肢のひとつとして位置付けました。
さいたま市などは、在宅避難をしている人でも、「避難者カード」を避難所に提出することで、支援物資が受け取れるとのことです。

在宅避難を実現するのが「レジリエンス住宅」。
レジリエンスとは「強靭性や回復力、復元力」などと訳されています。
レジリエンス住宅は、地震や台風などの自然災害で被災しても、できるだけ早く日常生活に復帰できる住宅、そのような設備を備えた住宅のことを指します。
繰り返す地震の揺れにも耐える頑強な住宅構造、停電に備えた太陽光発電システムや蓄電池、水道が止まった場合の生活用水を確保するヒートポンプ給湯器、飲料水や非常食の備蓄などで、住宅のレジリエンス性は高まります。

 

在宅避難、世間の認知度はまだ3割

内閣府も、安全な場所にいる人まで避難所に行く必要は無いと自宅や車中などに避難する「分散避難(在宅避難)」を推奨しています。
それでは、「在宅避難」の認知度はどのくらいあるのでしょうか。
パナソニックホームズが実施した「暮らしの防災対策に関する意識調査」では、在宅避難という言葉と意味の両方を知らない人が約7割、自然災害の発生時に避難所ではなく自宅にとどまりたいと回答した人が50%超いることがわかりました。
調査結果を詳しく見てみましょう。

調査は、2025年8月15~17日の3日間、学生を除く20~69歳の全国の男女550人にウェブアンケートを実施しました。
「在宅避難」という言葉と意味の両方を知らない人は67.7%となりました。男女別にみると、男性が65.5%、女性が68.7%となり、女性の認知度が若干低くなっています。

自然災害時、避難勧告などが出ていない時点での避難行動について、「自宅にとどまりたい(在宅避難)」と回答した人が52.4%となりました。回答傾向に男女差はなく、どちらも半数以上が「在宅避難」を希望する結果となりました。「できれば避難所に行きたい」「必ず避難所に行きたい」との回答は、男性が18.1%、女性が8.0%となりました。

次に、在宅避難について、言葉の意味を説明した後、改めて自然災害時に避難勧告などが出ていない時点での避難行動の意向を聞いたとき、「在宅避難」を望む回答が全体の58.8%に増えました。

とくに女性は8.4ポイント上昇し、64.8%になりました。

避難所生活に対する不安について聞いたところ、1位が「プライバシーがなさそう」(47.1%)、2位が「衛生環境(トイレ・お風呂)の問題」(42.7%)、3位が「周囲の人に気を遣いそう」(38.4%)となりました。

このほか、「暑さ・寒さへの対策」や「感染症が怖い」「家を空けること」などが上位となっています。

感染症への不安は、コロナ禍で改めて注目された新たな不安と言えそうです。

異常気象が続く昨今、自然災害はいつ、どこで発生しても不思議ではありません。
2025年9月18日には、竜巻によって埼玉県と茨城県で大規模な停電が発生しています。
首都直下地震や南海トラフ巨大地震への備えも欠かせません。
レジリエンス性の高い住宅は、自分自身と家族の命と暮らし、財産を守ってくれるでしょう。
万が一の災害に備え続ける住宅が、日々の暮らしに安心感をあたえてくれるはずです。

 

執筆: 住宅産業新聞社

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