家づくり専門用語をカンタン解説!在宅時間の増加で注目の「空気質」、目に見えない「PM2.5」に要注意|コラム|埼玉県での家づくりをサポートするイエタッタ埼玉
2026.06.10(更新)
2026.06.10(更新)

皆さんは、今のお住まいの住宅で中の空気の「質」について考えたことはありますか? 最近はテレワークが普及して在宅時間が増えたり、梅雨時期は悪天候のために家で過ごしたりと、自宅で過ごす時間が長くなりがちです。特に、新型コロナウイルスの感染拡大によって、家の内外を問わず「空気質」への意識が高まりました。最近よく耳にする「PM2.5」が空気質に影響を及ぼしています。今回は、住まいの空気質とPM2.5について紹介します。
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目次

まずは、人が1日にどれくらい空気を吸っているかについて確認しておきましょう。
私たちが一度の呼吸で肺に取り込む空気の量は、一般的に約500mlとされています。ちょうどペットボトル1本分の量と同じです。これが運動時になると、約2倍の1000mlに増えるといわれています。
次に呼吸数。人は1分間に12~20回ほど呼吸をしています。これを1日分(1,440分)に換算すると、最大で約2万9千回も呼吸していることになります。ペットボトルに置き換えると約2万9千本。これを空気の量に直すと、1日に吸い込む空気の量は「500ml×2万9千回」で145万mlとなります。
145万mlと聞いても、あまりにも大きな数字なのでピンとこない人も多いでしょう。体積にすると約15平米となります。直径3mの大きな風船に入った空気と同じくらいといわれると、少しイメージしやすいでしょうか。さらにこれを重さに直すと、約18kgとなります。
人が1日のうちに摂取する水の量がだいたい1.2kg、食料が約1.3kgとされているので、空気は水や食料の実に10倍以上の量を毎日、体に取り入れているのです。人が1日のうちで体に最も多く取り入れているものは「空気」ということになります。
出典:パナソニック ホームズ 家族の健康を守る空気

次に大人と子どもの比較です。子どもは大人よりも小さく、呼吸で体内に取り込む空気の量は少なくなります。しかし、体重1kgあたりの呼吸量で比べると、子どもは大人の2倍の呼吸量となります。仮に、呼吸する空気に化学物質などが含まれていると、子どもは大人の2倍近くの量の化学物質を取り込んでいることになります。
人は呼吸する際、肺のなかの「肺胞(はいほう)」から酸素を取り込み、代わりに二酸化炭素を排出するのですが、2歳までの子どもは肺胞が未成熟で弱く、肺に障害を受けやすいといいます。
1日の6~7割を自宅で過ごす日本人。特に子育て期は、親も子どもも1日中自宅で過ごすことがほとんどではないでしょうか。そのため、住まいの空気質を整えることは子どもや家族の健康の為にも重要といえるでしょう。
出典:東京都保健医療局:化学物質の子供ガイドライン(室内空気編)
最近、ニュースでよく耳にするようになった「PM2.5」という言葉ですが、空気質と密接な関係があります。先に結論をいうと、PM2.5をできるだけ減らすことが空気質の向上につながります。
PM2.5の「PM」とは「Particulate(微粒子状の) Matter(物質)」の頭文字で、空気中を漂う固体や液体の小さな粒子状物質のこと。2.5は大きさを示しており、2.5μm(マイクロメートル)以下のものを指します。1μmは1mmの1000分の1。花粉は20~50μm、黄砂は約4μmとされているので、PM2.5は花粉や黄砂よりももっと小さい物質となります。とても目に見える大きさではありません。

出典:一般財団法人北郷環境科学センター/情報館|PM2.5って何??
PM2.5は非常に小さいため、肺の奥深くまで入りやすく、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患のリスク上昇が懸念されるといいます。また、肺がんのリスクの上昇や循環器系への影響も懸念されているといいます。 環境省は、人の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準として、「1年の平均値が15μm/平米以下であり、かつ1日の平均値が35μm/平米以下」という環境基準を定めています。日本気象協会などは、ホームページで各地のPM2.5予測情報を発信していますので、参考にするとよいでしょう。時期によっては、換気で外気を住まいのなかに取り込まない方が、PM2.5を抑制できる場合もあります。

目に見えないPM2.5ですが、住まいの空気質対策はどのようにすれば良いでしょうか。
住まいの空気は、建築基準法によって1時間で部屋の半分以上の空気を入れ替えなければならないというルールがあります。新しい住まいでは、すべての窓を締め切っていても計画的に空気が換気できるシステムが設置されています。
住まいに取り込んだ空気には、PM2.5が含まれている可能性があります。そこで、まずは最初の対策として、PM2.5をできるだけ「入れない」ことが大切です。
次に、日々の暮らしのなかで住まいのなかから発生するPM2.5についてです。PM2.5は喫煙や調理、ストープなどからも発生します。室内のPM2.5はできるだけ「広げない」ことが重要です。
「入れない」「広げない」対策の具体例としては、①HEPAフィルターを使ってPM2.5をキャッチする②空気の流れを抑制してPM2.5を沈下させる――などがあります。HEPAフィルターは、もともと精密機器や半導体の製造工場などの換気装置用フィルターとして開発されたものが、家庭用の空気清浄機などに搭載されています。
PM2.5がチャッキできるのであれば、より大きな花粉や黄砂などはもちろんHEPAフィルターでブロックできます。住まいでは、換気口などにHEPAフィルターを搭載して、侵入を防ぐなどの対策をとるとよいでしょう。
私たちは「空気」がないと生きていけません。しかし、普段は「どんな空気」を吸っているか、あまり気に留めることもないでしょう。何気なく吸っている空気ですが、もしかしたら、健康に影響を及ぼす空気かもしれません。
新しい住まいは、これから何十年と過ごす場所。このタイミングで、目に見えない住まいの空気質についても考えてみると良いでしょう。工務店やハウスメーカーなどの住まいのプロがきっと相談に乗ってくれるはずです。
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※この記事は2024年6月10日時点の情報を基に執筆しております。