住まいに適した土地探し、何から手を付けていいかわからない人は「埼玉県GIS」の活用を|埼玉の家づくりを応援

2026.06.10(更新)

住まいに適した土地探し、何から手を付けていいかわからない人は「埼玉県GIS」の活用を

公開日: 最終更新日:


住まいづくりをはじめた人が最初に悩むのが「土地探し」ではないでしょうか。
通勤や通学でよく通った、昔住んでいた場所に近いなど、土地勘のある地域でも、「何を基準に探したらいいかわからない」という人は多いはず。
公共交通機関からの距離、コンビニやスーパー、病院などの生活利便施設の充実度、周辺の保育園や学区など、土地選びの基準はさまざま。
頻発する豪雨の影響で、崖崩れや浸水などのリスクも同時に考慮しなければなりません。

そこで、頼りになるのが「GIS(地理情報システム)」です。
GISとは、さまざまなデータと「場所」を紐付けることで、分析や比較をしやすくするシステムです。
そして、埼玉県は、誰でも「簡単」に利用できるGISを公開しています。
普段からカーナビの道案内やスマホの地図アプリを使っている人なら、すぐに使いこなせるでしょう。
GISをうまく活用することで、後悔の少ない土地探しができるはず。
今回は、「埼玉県GISを使った土地の探し方」について紹介します。

―INDEX―
埼玉県GISってなに?
子育て施設から事件・事故の発生場所まで
「ハザードマップ」は一見の価値あり
サクラや湧水地などのユニークなマップも

 

埼玉県GISってなに?

出典:埼玉県GIS

GISとは、地理情報システム(Geographic Information System)の頭文字をとったもの。
国土地理院によると、『地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術』としています。(参考:国土交通省国土地理院「GISとは」

埼玉県が公開している「埼玉県GIS」は、さまざまな地図データを①子育て・生活②医療・福祉③防災・安全④県土・まちづくり⑤環境情報⑥行政情報⑦その他――の7つのカテゴリーにわけ、利用目的に合わせたマップを用意しています。
埼玉県GISのページのマップランキングをみると、最近追加されたマップ情報や埼玉県内で関心の高いトピックスなどを知ることが出来ます。

 

子育て施設から事件・事故の発生場所まで

出典:埼玉県GIS

それでは、埼玉県GISを使ってみましょう。
子育て環境を重視したい人は、「子育て・生活」カテゴリーをチェックするよいでしょう。
例えば、2025年9月に新たに追加された私立幼稚園マップをみると、県南から県央にかけて多くの幼稚園があることがわかります。
同じカテゴリーのパパ・ママ応援ショップ等の地図データをみると、妊娠中や子育て中の家族を対象とるす優待制度を実施している店舗が確認できます。
地図をみると、主要な都市はほぼ網羅しており、埼玉県が子育て家族の支援に力をいれていることがわかります。

同じカテゴリーの事件・事故発生マップでは、どこでどのような事件・事故が発生したかをひと目で把握できるようになっています。
これから長く住み続けるかもしれない場所となるので、治安の良さは土地選びの重要な要素。
GISなら安全で安心な地域はどこか、地図上で簡単に探すことができます。

 

「ハザードマップ」は一見の価値あり

出典:埼玉県GIS

居住地選びで絶対に欠かせないのが「ハザードマップ」の確認です。
現在、土地の契約時に、重要事項説明として水害リスクの説明を必ず受けることになっていますが、GISを使うと事前に簡単に水害リスクなどの情報を得ることができます。
埼玉県でも、県や市町村が「洪水」と「地震」、「浸水」、「土砂災害」、「液状化」などのさまざまなリスクを示した地図データを公開しています。
一般的には、洪水に対するリスクを知りたければ、「洪水ハザードマップ」を確認し、土砂災害の可能性を調べるには「土砂災害ハザードマップ」をみることで、それぞれのリスクがわかります。
でも、いちいち別な地図データを開いて確認するのは少し面倒です。
こういう場面では、GISの特徴のひとつ「複数の地図データの重ね合わせ」が強みを発揮します。
埼玉県GISの「防災・安全」カテゴリーには、2Dハザードマップの項目があります。
そこでは、洪水浸水想定区域、浸水継続時間、家屋倒壊等氾濫想定区域、土砂災害警戒区域、土石流危険渓流、急傾斜地崩壊危険箇所、地すべり危険箇所といった地図データが用意されており、それぞれのリスク分布をひとつの地図上に重ね合わせることができます。

 

出典:埼玉県GIS

ハザードマップのなかでも、「洪水浸水想定区域」と「土砂災害警戒区域」の範囲は必ず確認したほうがいいでしょう。
2025年度の新築住宅の補助事業(子育てグリーン住宅支援事業)では、土砂災害や浸水が想定される場所で計画する新築住宅は、補助対象外としています。
もし、気に入った土地がハザードマップの範囲内にある場合は補助事業が活用できないケースもありますので、不動産会社や住宅会社に確認するとよいでしょう。
また、国土交通省が運用する全国のハザードマップデータに特化した「重ねるハザードマップ」でも洪水や内水、土砂災害などのリスクを知ることが出来ます。
埼玉県GISとあわせて活用してみるとよいでしょう。

 

サクラや湧水地などのユニークなマップも

出典:埼玉県GIS

このほか、埼玉県GISではさまざまな地図データを利用することができます。
ユニークな地図情報としては、埼玉県内のサクラが植えられている場所を示した「埼玉サクラ植栽地点マップ」や、主な湧水地の場所をまとめた「電子版埼玉県湧水地マップ」、「埼玉県アユの棲める水質河川マップ」など、思わず調べたくなる地図データも用意しています。

 

埼玉県GISを使うことで、まだ知らなかった地域の特徴や魅力を発見することができます。
希望のエリアを絞り込む前に、ちょっと気になる地域をいくつか調べてみるといいでしょう。
ただし、これから何十年と住み続けるかもしれない地域の今後の予想については、GISで調べることは困難です。
未来のことはその土地に根ざした不動産屋や住宅会社のほうが詳しいかもしれません。
いろいろな手法を駆使して、理想に近い土地選び・住まいづくりを進めてください。

 

執筆: 住宅産業新聞社

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